絵のない絵本？絵本の種。

2020/09/24

#イベント

たくさんの方にお読みいただいている絵本『NIPPONのぱん』。

…はじまりは、豆本でした。
元々は、昨年当時０歳のコビトのために製作した豆本でしたが、個展やその他インベントでお持ち帰りいただいた皆さまのおかげで、絵本という形で出版されることになりました。
絵本　NIPPONのぱん

今回は、子育てに奮闘すママたちに向けて”ことば”を伝えたくて、あえて…絵のない絵本…の種。
表紙と裏表紙には、絵を入れています。名古屋とひと目で分かる天むす。
名古屋のばぁば、ことば録。裏表紙
▲じゃばら絵本。じゃばら感を写真で出すのは難しい…わかりますか？

名古屋のばぁばの正体

名古屋のばぁば＝コビトのばぁば＝私の母です。
娘を「瞬間湯沸かし器」と形容する母。

そんな母に、今までにもらった「ことば」から、選びぬいた9つのことばをお届けする小さな絵本の種です。

母といっても、父でもある母。
女手一つで私を育てた母は、なんともたくましいのです。
例えば…
名古屋で通り魔事件が起きた時、当時学生だった私を駅まで迎えに来る時は…
木刀を片手に夜道を迎えに来て…　逆に通り魔と間違えられるのではとヒヤヒヤした私でした。笑

剣道、居合、空手、薙刀…趣味の武術家。家の中で素振りをする姿は日常風景。

基本、事後報告主義の母。
相談しても、「で、どうしたいの？」としか返ってこないので…今や相談しません。笑
困るのは、母も事後報告なこと。
フランス留学中や、大阪への出稼ぎ中…
大ばぁばが救急車で運ばれても…そういえば入院してた、の事後報告。
「あんたはあんたの人生、こっちのことは気にするな。」と当時言われたことを思い出します。

ばぁばになってから、コビト初めてのクリスマス。
サンタクロースのクレヨンアート作品
ピンポーン！突然やってきたサンタクロース。
インターホン越しに驚かせたくて…クレヨンで自作してきてくれたサンタクロース。
願いは虚しく…コビトは寝ていましたが（笑）

0歳児には大人の扱い…
コビトが泣くと、「泣き虫ー！」
泣いているのに…独特の泣き方に「笑ってるよ！」

とにかく物事をプラスにもっていく天才。
超プラス思考の母にもらった、ことば。

ママになってから、周りでママとして頑張る友達の話しを聞き、いつも聞くだけで、たいした助言もできず…
そこで思い立ったのが、今回の製作。形にするのが私の仕事。名古屋のばぁばの、ことばのおすそ分け。
母の言葉を独り占めするのではなく、子育てに奮闘するママたちへ、夢に向かって頑張る人に向けて、何か形にしたいと思ったのが、製作のきっかけでした。
コラボ好き。勝手に、母娘コラボレーション。笑
たくましい母には程遠いですが、『名古屋のばぁば、ことば録。』片手に、ぼちぼち行けそうです。

娘を「瞬間湯沸かし器」と形容する母。
実は今回も、週末から始まる展示の1週間前に、瞬間湯沸かし器のように急に製作をしたくてたまらなくなり、形にした絵本です。

大好きな八ヶ岳の、秋の山ごもり…

世間でのシルバーウィークを避けて、早々と連休をいただいた秋の山ごもり。
静かなコテージでは、風が揺らす葉っぱの音が雨のように聞こえる以外、音がしない自然の中。

夜中1:30に一人考え事…からの、手元にあったピザの空き箱に書きなぐり一人ブレスト（ブレーンストーミング Brainstorming）。

…絵本の種の種は、ピザの空き箱、でした（笑）